このところ、三日とあけず、というかんじで、神里くんが宿りにきている。もううちのお風呂の使いかたもすっかり把握し、朝にははじーのつくったスクランブルエッグを食べて、出勤するわたしと一緒に出かけたりして、ほほえましいったらない。 去年のアースデ…
見晴荘には、だれもいなかった。その少し手前まで来たとき、生きている牛の匂いがして、おじいさんがひとり、一面の雪のうえで、一輪車をかついで作業している風景を通り過ぎた。だからなんとなく見晴荘にも人がいるんじゃないかと思って、人気の全然ない建…
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