羅列

夜、バレエの稽古。スタジオに行くときはいつでも緊張する。バレエの稽古は、言葉の稽古だ。そのことを考えると、すこし、緊張が薄らぐ。
帰りながら、聖子さんの作品のタイトルについて思いをはせる。言葉は、羅列するだけで、力をもつ。そこに関係がうまれ、お互いを否定しあうからだ。中黒が語と語を切り離し=むすび、括弧が語と語と語をくくる。偶然とは思えない、バレエの稽古で、先生が、ほねの羅列について語るのは。
シャワーを浴びて、はじーがビデオに撮っていた「アメトーーク!」の家電芸人の特番をみながら、遅い夕食、親子丼とお吸いものを食べる。お吸いものが絶妙においしい。親子丼もおいしい。ぶつ切りのねぎ入り。アメトークをみてると、芸人の、詩人への近さにびっくりする。お笑いも言葉をどんどん否定して遠くへゆく、その否定の、飛躍の、さじかげんが、芸であるなぁと。