「ぼろ切」中野重治

こんな古い麻の葉模様なんぞは棄ててしまおうもうおれにはこんな古いぼろ切を大事にしてしまつておくのが恥しくなつて来たぽろぽと一しよにして三国の浜へ持つて行つてさつぱりと流して来ることだおれはうんと飯を食つてそれから鼾をかいて眠つてやろう人の…

MOUNT ZINE

今週末、渋谷のSUNDAY ISSUEというスペースでおこなわれる、MOUNT ZINEというZINEイベントに参加します。わたしは詩集「地面」を出品します。 東日本大震災のあとに、イベントのウェブサイトに掲載された、主催者からのメッセージを引用します。 【MOUNT ZIN…

みかんむき大会@トルタラボオープンデイ

3月21日(月・祝)は、トルタラボのオープンデイです。 トルタラボというのは文字通り、トルタのラボラトリー。トルタというのは、「ことばと詩の未来を追及するヴァーバル・アート・ユニット」です。今度のオープンデイに開催される「みかんむき大会」のオ…

「モンスター」阿久悠

モンスター ピンク・レディー 歌詞情報 - goo 音楽歌詞なのでリンクのみ。きっと今日はモンスターがいっぱいいるだろう、なー。

「ラブレター」ななおさかき

半径 1mの円があれば人は 座り 祈り 歌うよ 半径 10mの小屋があれば雨のどか 夢まどか 半径 100mの平地があれば人は 稲を植え 山羊を飼うよ 半径 1kmの谷があれば薪と 水と 山菜と 紅天狗茸 半径 10kmの森があれば狸 鷹 蝮 ルリタテハが来て遊ぶ 半径 100km…

「独楽吟」橘曙覧 (抄)

たのしみは草のいほりの筵(むしろ)敷 ひとりこころを静めをるとき たのしみは珍らしき書(ふみ)人に借り 始め一ひらひろげたる時 たのしみは朝おきいでて昨日まで無かりし花の咲ける見る時 たのしみは心にうかぶはかなごと思ひつづけて煙草すふとき たの…

日曜日、多摩動物公園で見たもの

モルモットアナグマカワウソアネハヅル、スズメ、トキ、シギ、オシドリ水牛二頭サイ(外で水に浸かっているのと、なかで草を食べているの)シフゾウ(一匹だけ隔離されているのと、群れの)ムフロンたちヒグマのミチゴキブリさなぎ(垂蛹のと、懸垂の)蝶(…

[告知]少し先だけど

4月、長谷部裕嗣さんとカニエ・ナハさんの企画したイベントに参加します。詩と演奏のセッションです。 アコーディオンのアラン・パットンさんは、わたしの大好きなバイオリニストHONZIともよく一緒に活動されていた方だそうで、つい二週間前に観にいったHONZ…

日々穴熊。

土曜日、高尾わくわくビレッジに、ライブの稽古をしにいった。初めての人びとと音楽して、夜になってお腹がすくと、車で暗い道をいって、ガストで夕飯を食べた。まなみんはピザ、しゅんさんとかえちゃんはサムゲタン、わたしはハンバーグセット。うちに帰っ…

ひとつづきの

去年の11月から3ヶ月間、横浜・井土ヶ谷のblanclassというスペースで、ART ENGLISH TRAININGという講座を受講した。 アーティストのための英語講座という名目に惹かれたのと、詩をかくとき、日本語と泥沼の関係にならないように、日本語を冷静にながめるため…

よくできたひと

かりんさんという友だちが出来た、かりんさんはとにかくよく寝るのである。うちに遊びに来るときはたいてい寝ている。起きると、じーっと見る。主張があるときには、顔を真っ赤にして泣く。その主張を日本語に翻訳してみるとすると、「お尻が気持ち悪いので…

「声の体操、1・2・3」

現代詩手帖 2011年2月号に、「声の体操、1・2・3 Bottle/Exercise/Cypher参加の記録」という文章を寄稿しました。現代詩手帖 2011年 02月号 [雑誌]出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2011/01/28メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ…

ライブにて、朗読します

去年の8月、11月と、一緒にライブをしたバンド MK3(えむけーきゅーぶ)と、また一緒にライブを作ります。MK3は、ギター(川村景太)とボーカル(まなみ)の2人組です。わたしは、朗読とチェロの係をやります。「トルタの国語 冒険の書」という国語の教科書…

高尾山の記録

1月3日、月曜日。はじーとやまもっちとえりかちゃんと四人で、高尾山に登った。冬の高尾山に、初めて登った。登山口で、わたしは「リフトに乗りたい」「だんごが食べたい」と主張した。やまもっちが券売所へどんどん歩いていってリフトの切符を四枚買った。…

正月の記録

12月30日、昼過ぎ起床。小田急線とJRに乗って東京駅、17時半発の東名バスの切符を買う。去年の帰省のときにも使った、東京駅地下街の立ち食い寿司の店で腹ごしらえして、ドトールでコーヒーを飲んでから、バスに乗った。ドトールは空港のロビーのようなドト…

「四つの動物園の話」と熊本のシフゾウ

ユリイカ1月号に、「2011年 今月の作品 新鋭詩人」として、「四つの動物園の話」という詩を寄稿しました。 この詩のなかにでてくるシフゾウとゴールデンターキンとムフロンをみに、年が明けたらすぐ、多摩動物公園に行こうと思っています。 熊本市立動植物…

来年、やりたい10のこと

「罪と罰」を読む。 ベルイマンの映画を一本観る。 もっと山に登る。 ニューヨーク再訪。 斎藤茂吉を読む。 朗読の場をもっと増やす。 冬にはすなはまに行く。 北海道に行く。 がちまいやレシピのクッキーをもっと気軽につくれるようになる。 音楽を、できる…

休日・犬のポーチ

金曜の夜にK里くんが来て、はじーと朝までだらだら飲んでいた。わたしはすぐ眠くなって寝てしまって目が醒めると朝の6時で、ふたりはまだ、というよりついさっき飲みはじめたみたいに淡々とぼそぼそと喋っていて、わたしが起きていってお湯を沸かしてティー…

「微風も光線も」

ユリイカ12月号に、投稿した詩「微風も光線も」が掲載されました。 「微風も光線も」というタイトルは、藤井貞和さん著「釋迢空―詩の発生と「折口学」 私領域からの接近」にある一節からお借りしました。とくに第一章(「自然と鎮魂のフォークロア」)を、ず…

「トルタの国語 冒険の書」

現代詩ユニットTOLTAの河野聡子さんが企画・構成・制作している「トルタの国語 冒険の書」という本に、「森がある」という詩を寄稿しました。「トルタの国語 冒険の書」について>B5判、156ページ、フルカラー表紙価格1000円表紙 清水あすかイラス…

絵本掘り

火曜日(祝日)。 昼間はずっとうちに籠もっていた。幡ヶ谷の居酒屋で一杯だけ梅ハイボールをのんで(はじーはビール)、ほろ酔いになってブックオフにはいって、長新太さんの「ごろごろにゃーん」と松谷みよ子さんの「ばけくらべ」を掘り起こして買って帰っ…

ほうほう堂@留守番

下北沢の駅を出て代沢のほうにのんびり歩いて行くと、餃子の王将を過ぎてちょっと住宅街にはいったあたりに、白い大きな洋風のおうちがある。それが今回の、「ほうほう堂@留守番」の会場だった。 ダンスが始まるのを庭で待っているあいだ、その庭に32種類…

現代詩ナイト/女子トーク

ご縁があって、三角みづ紀さんと河野聡子さんの主催する、現代詩のトークイベントに出演することになりました。こんなイベントに出させていただくということは、わたしは「現代詩」をかいているかもしれないということなのですが、自己紹介するときに「詩を…

避難記録(目黒→新宿)

月曜日。新橋で仕事が夜7時半に終わったので、さて避難しようと決めた。目白の完全避難マニュアルさんに慌てて予約の電話をかけた。目白の避難所は予約制で、予約はできたのだが、電話を切ったとたん、新橋から目白って実は遠いかもということに思いあたり…

家事、「複雑骨折」

土曜日。 洗濯機を二回まわしてベランダいっぱいに洗濯ものを干し、うちじゅう掃除機をかけた。ゴーヤのあとにはエケベリアの芽がいくつかと、はじーが水やりを思いだしてくれるおかげで1年経っても枯れないパイナップルミントとラベンダーが残った。木曜日…

ともだちのライブに出ます

ともだちのライブに出ます。MK3(えむけーきゅーぶ)という、ギターの男の子とボーカル兼メロディカの女の子の二人組の、かわいいバンドのライブです。わたしは、朗読とチェロの係をやります。11月4日(木)@田町QuarterNote レコリック Produce Event『レコ…

実務と雑務

土曜日。 午前中は今度出演するライブの練習で、チェロをかついで近所のスタジオへ行った。数年ぶりに担ぐチェロの重さが変わっていなかったから安心した。自分のむねに寄りかかっているチェロから音が出るというのは何度やっても、いい。一度、やってみてく…

築地場外の日

先々週末、雨がぺいぺい降っている日に、とうとう今年のゴーヤを全部網から引っ剥がして野に捨てた。網はくるくる束ねてベランダに吊すと大きな玉ねぎ網のようになった。夏じゅう行きつ戻りつして読みつづけていた「八月の光」を読みおえた。 火曜日、昼休み…

鏡と鰐、10月

日曜日、クロコダイル朗読会へ行った。その前の週の土曜日は、私にとって3回目のサイファーだった。私は朗読で聞いた言葉=意味=内容を覚えていることはあまりなくて、それはクラブで音楽を浴びて帰ってくるときにはもうほとんど曲(メロディ)を忘れてしま…

公開制作について考えている

以前みたオイルプールの原口典之さんが、10月にblanclassで一日、公開制作をするそうで、たのしみで、行こうと思っているのだけれど、もしもひとつの作品について毎日公開制作というものをやっているのなら、毎日通ってみたい。少しまえ、奥田民生さんがライ…