きょうの風景(5/4?)

夢で。 渋谷の、道玄坂のほうか、円山町の先のほうか、その辺りに、富士急ハイランドにあるジェットコースターみたいな高速道路ができていて、ぽかんとみていると、ヘアピンカーブを曲がろうとした乗用車やトラックが遠心力のなすがままに、ぽーん、ぽーん、…

官能的な演劇

俳優の仕事ってなんなんだろう。岡崎藝術座の演劇をみるといつもそのことを思うし、今回「アンティゴネ/寝盗られ宗介」をみて、ほんっと、なんなんだろ?と思った。俳優は、演出家の指示を受けて動く。やれ、と言われたことを受けいれる。すべてを受けいれ…

すごくよくてすごくダウナー

日曜日、チェルフィッチュの「現在地」という演劇作品を観た。劇中に出てくる台詞で「私、ふるさとって言葉の感触って、なめくじみたいだって思っちゃうの。」というのがあって、あまりにも的を射ている(つまり、私がふるさとということばに感じてる感触と…

音楽について(4/16)

「どんな音楽をききますか」と訊かれると困ってしまう。にも関わらず、同じ質問を私も人に対してする。私にとって、音楽は説明するのがとても難しい。アーティストの名前をお互いに知っていればいいけれど、それ以外のすべての場合には、それがどんな音楽な…

きょうの風景(4/8)

夜風の気持ちよくはいってくる部屋で、HIKARUの音楽をききながら、せいこさんと喋って、とうこさんといっぱい遊んだ。せいこさんの作ってくれた料理がぜんぶおいしかった。ウーウェンさんのレシピの白身魚の黒酢ねぎソース、うすあじの根菜スープ。せいこさ…

艸にも酒を(4/7)

晴れ。佃島を歩いた。勝どきから、清澄通りをずっとまっすぐ、ときどき脇道を縫いながら、門前仲町まで。 あとになって、どうして同じ島に「月島」と「佃島」があるのかと思って調べたら、佃島のほうが全然歴史が長いのだった。佃島は大阪の佃村のひとたちが…

きょうの風景(3/17)

国立へ髪を切りにいって、ブルックリンに行きたくなった。いつも、店のよしださんと、外国の話をする。よしださんはいまはイタリアへ激安インテリアを調達しに行きたいらしく、イタリアの名を連呼していた(それがとっても、かわいかった)。ヨーロッパのイ…

きょうの風景(3/12)

新しい冷蔵庫がきて一日たった。こんどの冷蔵庫は、高さが前の冷蔵庫の1.5倍くらいある。冷蔵が上で、冷凍が下。背が高くなったせいか、どーもくんみたいな誰かが佇んでいるようにみえる。扉の上段はたまごケース置き場の代わりにペットボトル置き場になって…

きょうの風景(3/13)

尻尾がピーンと天に伸びている柴犬をみた。新富町の交差点で。

きょうの風景(3/11)

カニエナハさんの詩のイベントを体験するために吉祥寺のOngoingへ行った。こないだ買った、春用のばら色の靴をおろして。そのイベントの内容を、さいしょから順を追って説明しようとすると、どうも全然、わたしの体験したこととは違ってしまうので、書かない…

きょうの風景(3/10)

朝10時、そぼそぼの雨。はじーとバス停まで歩いていくとき、ちょうど青いゴミ収集車と鉢合わせて、私たちの歩いていく後ろからずっとゴミ収集車がゴミを回収しながらついてきた。「ついてきちゃったね」とはじー言う。「おかげで私たちの歩いた道がきれいに…

きょうの風景(3/8)

吉野せい「梨花」を読んだ。これは、うそ寒くて、湿った土地の、死児写真だ、とわたしは思った。魯迅の「明日」という短い作品も、同じように、貧しい母親がまちがった看病によって乳児を亡くす話だ。でも、「梨花」を読んで「明日」を思いだしたのは、物語…

きょうの風景(3/7)

夕方、モスバーガーで、モスチキンとコーヒーを頼んで席に座った。 先に、注文を取ったおばさんがコーヒーを運んできてくれて、「モスチキン、少々お待ち下さいね、今あげてますので〜」と言った。 私はテーブルの上にひらいたmacbookを少し手前に引き寄せて…

イベント「室内キャンプ」

飯田橋のベーカリーカフェ hive cafe で開催される音楽と詩とダンスのイベント「室内キャンプ」にて朗読します。真夜中、ずっと流れる音楽と、射しこむ詩とダンス、そしてお酒とおつまみを準備して、お待ちしています。お気に入りのブランケットや敷きものを…

舞台『タイム』に出演します

音楽家の蓮沼執太さんと詩人の山田亮太さんのつくる舞台『タイム』に出演することになりました。様々な分野の表現者が集まって、見たことのないものになる予感がします。 [TPAM in 横浜 2012/TPAMディレクション/野村政之ディレクション]蓮沼執太×山田亮…

多摩丘陵のジャスミンティー

去年の秋の終わり、はじーと多摩丘陵を歩く会をやった。わたしは最初、その丘歩きをかなり気楽に考えていて、前日にはじーから送られてきたはずの「かたらいの路」の地図がiPhoneに届いていないことに、高幡不動に着いてから気がついて、はじーに怒られた。…

ロバート・ブライ「豊かさに反する詩」

毎日わたしは生き、毎日光の海は 昇り、わたしは見るらしい 石の内側に涙を まるで私の目が地面の裏を凝視しているように。 豊かな人は彼の赤い帽子の中で ききとることができない 百合の群落の中のすすり泣きを あるいはトウモロコシ小屋の中の暗い涙を。 …

わたしの被災を

一月一日の午後に関東で震度4の地震があって、静岡の友達宅でたこやきを食べていたわたしは、そのとき初めて、自分自身が東日本大震災の被災者だったことに気がついたのだった。思いだした、とか、向き合った、というより、気がついた、発見した、そういう…

12月31日(土)

わたしの乗った長距離路線バスは、ほぼ満席の帰省者専用バスになって、東京駅を出発した。首都高の出口と沼津の手前で少し渋滞。バスの運転手は、遅れを了承するようにとしきりに念を押していたけど、わたしの降りたときの遅れは15分そこそこで、気にするほ…

12月30日(金)

「没後150年 歌川国芳展」をみに六本木へ、はじーと。やはり猫たちが素晴らしかった、それから金魚と雀も。 六本木まで行く地下鉄の道のりで、外国人観光客の姿をやたらとたくさん見た。昼は行こうと思っていた安くておいしいスパゲティの店(TE)がカレー屋…

メニューを考える

こんどの元日の昼間は母とふたりで実家でだらだらするので、いっちょわたしが料理しようと思ってメニューを考えたら、意外ととても愉しかった。母は料理が好きなほうではない。それは最近わかってきたことだ。私が子どもの頃はクリスマスにはブッシュドノエ…

やさしくてかわいい

ルイ・マルの「好奇心」という映画をみた。映画の助監督をしていた友達に薦めてもらってあったのだ。彼女と、何回か一緒に映画館へ映画を観にいった。一緒に観た映画より、映画の前後にした数十倍の数の映画の話のほうがおもしろかったし、薦められて後で観…

捨てたよ

大掃除。買いものするたびにジリスのように台所のテーブル下に溜め込んでいた紙袋をたくさん捨てた。去年や一昨年の忘年会で誰かが持ってきた酒瓶の入っていた縦長の袋をいくつも捨てた。何年も着ていない黒いカーディガンと黒いカットソー(いまより10キロ…

指差すことができない一日

「毎年、冬になるほんの 前に、すなはまと呼んでいる場所に行く。意固地なくらいに、ひらがなで、すなはまと呼んでいる。呼んでいるのは私である。私だけで持っているのなら呼ぶ必要はないので、ひとに向かって呼んでいる。だれに向かってよんでいるかといっ…

エビ(団子)マヨのつくりかた

先週末、トルタラボで、朝の散歩をしたあと、中東の地図をかいた。なぜそんなことになったかはさておき、地図を自分の手でかくというのは、地図を頭にいれるもっともよいやりかただと思った。料理をおぼえるにも、自分の手で料理して、そして自分の文章でレ…

秋の骨組み

10月の終わりに白根山へのぼった。逢ノ峰の頂上から北西に見える飛騨山脈のけしきに脱帽し、色とりどりの観光客のみんなと一緒に湯釜をみて、ウェスタン映画に出てくる荒野のようなあかい誰もいない荒野を歩いて、山小屋へ行った。荒野、白根火山から出るガ…

ハントコカフェ

今日の昼ごはんは、ハントコカフェの「豚しゃぶと彩り野菜のせいろ蒸し」。せいろに入っていたのは、白菜と豚肉のサンドイッチ、しめじ、パプリカ、しゅんぎく、ねぎ。昼ごはんに野菜をいっぱい食べると、いいことをした気分になる。今度は夜、お酒を飲みに…

内緒の相談

コーヒー豆の店で働いている色白のふたりが、こんど朗読とお菓子のイベントをするというので、内緒の相談しに、下北沢へ行ってきた。水曜日。宿場という飲み屋、いいとこだった。ビールをのんで、ごぼうのから揚げや、あじのたたきや、さるかに合戦くらいの…

「トルタのマンガ」

あたらしくてたのしい言葉の企画を繰りだしつづけるトルタの最新作「トルタのマンガ」に、少しだけ参加しました! もっとじゃんじゃん参加して、かっこよく「少しだけ参加しました〜」と言おう(言いたい)と思っていましたが、ほんとに少しだけの参加になっ…

忘れてしまいそう

スワニーの「わたしのエプロン」を観て、とてもよかったと思った、そのことをかきたいと思っている。 記憶のあいまいさや捏造加減、アフリカやアマゾンやの、遠い土地への憧れのこと、ピアノの弦のしみわたる感じ、壁にたてかけられたりカウンターに置かれた…