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きょうの風景(4/8)

夜風の気持ちよくはいってくる部屋で、HIKARUの音楽をききながら、せいこさんと喋って、とうこさんといっぱい遊んだ。せいこさんの作ってくれた料理がぜんぶおいしかった。ウーウェンさんのレシピの白身魚の黒酢ねぎソース、うすあじの根菜スープ。せいこさんの料理を食べるたびに思う、はじーの料理にとてもよく似ていると思う。どんな料理にも思想が直結していて、ふたりの料理には共通の思想があるんだと思う。とうこさんは緑の色鉛筆が好きで、私のシャツワンピースのボタンとボタンの間に緑の色鉛筆を差しこんできた。私のアイホンを耳にあてて「はい」と言った。ピアノのアプリで遊んだ。私が白ワインをもらって飲んでいるあいだに、とうこさんはペットボトルの玄米茶をぐいぐい飲む(色が白ワインに似てる)。せいこさんが切ってくれたチーズを、切った意味がない感じで、わしづかみでぐいぐい食べる。私ととうこさんは和気あいあい、し烈にチーズを奪いあった。私のかごバッグから赤い長財布をみつけだし、またすとんとかごバッグに入れるという行為が気にいったらしく、何回もやっていた。財布のなかみを引っぱりだすのが好きらしいけど、私の財布ではやらなかった。ちょっと遠慮したのかもと思う。乳児だって、乳児こそ、遠慮すると思うから。とうこさんはぬいぐるみたちが出てくると、真っ先に黄色のしまじろうを私に渡した。私はだんだん、毎回、少しずつ、とうこさんと会うたびに、とうこさんとタメぐちになる(さいしょ、あかんぼのとうこさんと会ったときは、完全に、敬語だった)。でもまだ私も、とうこさんに遠慮しているところがある。嫌われたくなくて、泣かれたくなくて。でももっと遠慮のない関係に、これからとうこさんと、なりたいと思った。とうこさんと遊んで、たのしかった。