六本木で耳になった

土曜日、六本木詩人会一周年記念イベントへ。
最初の二時間が、前田塁さん、佐々木敦さん、和合亮一さんの討論で、あとの四時間が、詩人たちの朗読会だった。こんなに一度にいろんな詩人の声を聞くのは初めてだった。だけど、思っていたより、声の種類は、限られていた。長丁場だったので、途中から身がもたなくなってきて、言葉がほとんど耳に入ってこなかった。だから、ギターで歌ってくれた方の声が、身に沁みた。

わたしは「ユリイカ」の2010年2月号の投稿欄に掲載された「わたしたちは、流れるを、川と呼ぶ。」という作品を、少し短くアレンジして朗読した。

朗読する前か後に、「私にとっての詩の在りかとは」を一言で述べて下さい、という依頼があった。わたしは、詩は、健康な身体に宿ると思う。それは、いきいきとした、人間の、という条件のつかない、さまざまなエネルギーがずっと行ったり来たりしている場所のことだ。
ダンスの話ができるカニエ・ナハさんとお友達になれて、とても嬉しい。