わるい意味で、長い一週間となる。
夜 帰りの千代田線で「とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起」を読みながら涙がでてきてとまらなくなる。そのまま電車を降りて歩いて帰るあいだも、車のごうごう過ぎていくのに紛れてごうごう泣きながら。なぜそんなに涙が出たのかわからない。理由をつけようと思えばいくらでもつけられるしひとのせいにできる、会社のせいにできる、「とげ抜き」のせいにもできる。でもそうしないで泣いた。そうしないで泣きたかった。おえうおえうと。
帰ったら帰ったで、現代詩手帖谷川俊太郎特集号が届いており、それの裏表紙にあった谷川俊太郎の言葉をよんでまた泣いた。はじーとけんかしてまた泣いた。夕飯はれんこんと豚角煮とゆで玉子の鍋、泣きやまないうちから食べる。おいしかったのでよかった。半泣きで食べたのに舌を噛まなかった。お風呂にもきちんと入った。