Berlin, DAY9.

最後の夜はローラと、コトブッサートールのサンタマリアという店で、メキシカンをお腹いっぱい食べた。席が空くのを待つ間その通りをぶらぶらしてみると、どの店も賑わって活気があった。なかでもサンタマリアは大人気だった。ローラはセビッチェ、はじーはモレのソースのチキン、私はポーク。安くてめちゃくちゃおいしかった。帰り道、夜がすこし深くなっただけで繁華街の駅ではヘロイン中毒の人をみかける、白い骸骨みたいな顔をして、全身の骨が弱っていて引きずるように歩くのですぐわかる。それでも数年前よりはずっと減ったそうだ。ローラと初めてゆっくり話ができて嬉しかった。最初は友達の友達としてだった、でも今回は芸術家どうしとして、女の大人どうしとして話すことができたから。好き嫌いや、一瞬一瞬の感情をきちんと表現するこの女の子のことを、私は今回の旅でもっと好きになった。