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ひとり弘法山

日曜日、秦野へ行った。小田急線。
水筒に入れて凍らせた麦茶を持った。最寄のセブンイレブンで絆創膏、梅昆布、グミなど。代々木上原駅前のカンブツカフェ(一度はいってみたかった)でおむすびを二つ買った。11時半、代々木上原発向ヶ丘遊園の乗り継ぎ電車を待ちながら、おむすび(梅おかか)を食べた。
秦野は、空の色が淡く、低くて、暑ささえなければ、春霞と勘違いしそうな景色だった。駅前の川沿いを歩いていって、角を曲がると、山があった。まるまる緑に覆われた山だった。
「東京近郊ミニハイク」に書いてあった通りの「もさもさした林」のなかの、急な登りを登っていくと、さっきからそこに溜まっていたらしい緑の影が蛇のかたちになって、するーんと動いてわたしの前を横ぎっていった。
権現山のひらけた頂上で、裸足になって、ふたつめのおむすびを食べた。裾野は夏曇りで、目をこらしてもよく見えなかった。
(続く)