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三頭山、その後

ゴールデン週間がおさまってすぐ、四人で出かけた三頭山は、もう目にきみどり色の絵の具を流しこんでぐるぐるかき混ぜたかと思うくらいの新緑で、きみどりって、きみどりっていってもいろんな色があったんだねぇ、ブナキミドリ、ケヤキキミドリ、カツラキミドリ、ムシカリキミドリ。それはデジタルカメラで撮ってしまってカメラの液晶画面で見ると、なんとなくのっぺりしてつまらなくなる。はっぱの形は樹木を見わけるのにとてもわかりやすく、わたしたちははっぱの縁や葉脈の伸びかたをまじまじと見たりして、立ちどまり、立ちどまりしながら、広葉樹の会らしい登山をした。

広葉樹の会御用達の宿となった三頭山荘はゴールデン週間明けの静けさだった。貸切の大広間でたべた山菜御膳には、秋にはなかった飴色のつくしが入っていた。