花火関係

夜、ひーちゃんのうちの屋上で隅田川花火大会をだらだらとみる、というとても贅沢な会に、nacocとふたりで遊びにいった。大勢の人と一緒に吾妻橋を渡ってうんちビル(金色のうんちのかたちの像がでーんと乗っている四角いアサヒのビル)の下に辿り着くと、そこからもう、すぐ、のところにおうちはあり、わたしたちは興奮してきょろきょろしてしまう。日暮れとともに人が集まってき、それはたぶん「花火」という項目以外では同じ場所に集わないと思われる顔ぶれで、その顔ぶれの共存していることの面白さも手伝って、お互い初対面ばかりにもかかわらず、屋上はおお騒ぎになった。
浅草のメインストリートに面しているこの屋上から、花火はまんまると見え、なんの因果かことしもnacocと花火を見ることになっているのを感じながら、去年のことを——誰かにもらったチケットで神宮球場の花火大会をみた帰り、東京の花火になんだか違和感を感じながら、裏原宿のビルの屋上でまだパーティーを続けていたひとたちを羨ましげに見上げたことを——すごくはっきりと思い出していた。
こうしてちゃっかり遊びつつ遊ぶことを堪能しつつ、かくことについて、自分の仕事をもっていること、その仕事について、話すことができるともだちが、もうひとり、できたことが、とてもうれしい。