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つよくなったりよわくなったり、すぐやんだりする雨。千歳烏山で4の会だった。(わたしは電車を間違えて調布まで行ってしまった。その混雑。何があっても調布には住めないと思う。)4人集まる。まりちゃんに私は、多和田葉子さんの朗読会の感想をはなした。まりちゃんも別の日の同じ公演を観た感想をはなした。ことばとダンスの相性はとてもむずかしいということ。ダンスはすぐにことばを説明してしまう。最初は説明する気がなかったとしても、踊っているからだはことばの声を聴いているので、どうしても引き寄せられてしまう。説明の身振りは、踊るからだをだんだん無視しはじめる。
ピナ・バウシュの公演の断片をたくさん思い出す。ピナがもういなくても、あのような作品をまた観られたらいいなぁと思う。「パレルモパレルモ」の、あるいは「カフェ・ミュラー」の、ことばがダンスのうえを渡りあるき、ダンスがことばを押し流してゆく、あの詩の形式は、どんな場所から、うまれたのだろう。