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としのせ・東京

はじーと暮らしはじめて、来年の二月で丸六年なのである。これは、われながら、長い。いまの部屋に住みはじめてもうすぐ二年で、昨日は初めて大掃除らしい大掃除をした。数か月前から壊れていた電子レンジを冷蔵庫のうえからどけて、冷蔵庫と冷蔵庫の周りを拭いて、その隣のカラーボックスを整理して、古い食品を捨て、台所テーブルも整頓して、ガスレンジの下敷きと周りの油避けも貼りかえて、サッサで埃のたまった窓のさんを拭いて、机の下の積ん読の本を片づけた。それから幡ヶ谷にカフェりに行った。武田泰淳の「少女と蛇女」を読む、それから水木しげる「のんのんばあとオレ」を読みおえる。「のんのんばあとオレ」は、子どもの頃に見た実写とアニメの混ざったテレビドラマを夢のように憶えていて、のんのんばあや妖怪の出てくるシーンがとても楽しみだったのだけど、本の後半はガキ大将話のほうが多かった。「少女と蛇女」の景色のどくどくしさは、ひと月前に行った花園神社の酉の市の、そのときに買ってすぐとけてしまったいちご飴のシロップの赤のどぎつさだ。その文章のなかには、上野の西郷さんとその広場の階段のところにいる絵描きのおじさんたちのことも出てきた。わたしもその風景を、今年の秋に初めて見たのだ、少女がそこにいたのは何十年も前のはずなのに。
ブックオフで萩尾望都の漫画一冊(ほんとうは「イグアナの娘」が読みたいのだけど、なかったので「この娘売ります!」というのをとりあえず)と、「ハルチン2」があったので買う。アジを買って帰ってくる。冷蔵庫のうえに買ってきた食品を置けるようになって、便利なこと。アジは煮付けにして食べた。

のんのんばあとオレ (ちくま文庫)

のんのんばあとオレ (ちくま文庫)