おうちde合宿・一日目

はじーはめずらしく、日付がかわる前にベッドにはいった。昨日、編集者のSさんとカフェでぶっ通しで6時間も話してから帰ってきて、とても興奮していたのでそのまま寝ずに、今朝11時頃まで起きて仕事をしていたから(そして昼過ぎの二時半にはもう起きていたから)だ。わたしもつられて興奮して、明けがたの五時頃まで起きて喋っていて、きょうははじーと一緒に二時半に起きた。だからいま夜の12時をまわったところだけど、まだ全然眠くない。昨日の夜中にテレビで流れていたスガシカオの「Progress」という曲(NHKの「プロフェッショナル」のエンディングテーマ)、栗コーダーカルテットの演奏でUAの歌っている「Popo Loouise」という曲に、なにか並々ならず勇気づけられ、起きてからiTunesで「Popo Loouise」を一曲買いした。ふたりして買いものに行って、辛ラーメンをつくる。木曜日にミオネコにもらった韓国土産の韓国のりと、卵黄と、万能ネギをいれる。食べおわるとはじーは牛肉のイギリス風カレーの準備をした。
ベランダに出ると、立ち枯れはじめた朝顔の先端に、洗濯機にかけたみたいにしわしわの小さな花がひとつ、ついていた。葉の色はもうだいぶ薄い。ツマグロヨコバイはあいかわらずで、もうすっかり難民という感じではなくなった。ふたりで洗濯物を干して、ふたりとも机に向かってヘッドホンをして自分の仕事をして、つと外をみるともう、すとんと暗い。机はふたつ並んでいるので、二人同時に仕事すると、自習室みたいになる。
夕飯は牛カレーを仕上げてチーズのマリネをつくってアド街っく天国の糀谷特集をみて「ここ行きたい!」「住める住める!」と言いながら食べ(糀谷は、高野文子の「美しき町」みたいな工場町である)、そのまま美の巨人たちユージン・スミス「楽園へのあゆみ」の回をみて、別のチャンネルでやっていた「フラガール」を途中からみて、静ちゃんの「踊らしてくんちぇ」のひとことで、またふたりして目をうるうるさせる。きょうはやけに仲のよい、合宿トモダチのふたりである。