銃撃戦の夢

深沢七郎「東北の神武(ずんむ)たち」(新潮復刊文庫)に入っている「白笑(うすらわらい)」という短篇を読みました。これもまたすごい作品です。なんなんだろうこの人は…。
今朝は、こわい夢をみました。時々すごくこわい夢をみます。今朝のは、自分のいるビルの上の階で戦闘だか、銃撃戦のようなことが始まって、そのうち私のいる部屋の窓の外に上の階のもの、事務机とか椅子とかなんやかや色々なものの黒い影、がどさどさと落ちてゆくのがみえ、下の階(つまり、私のいる階)にもその銃撃戦は迫ってきて、私のいる部屋(そこにはおばさんと、病気で寝ているアラブ系の男の人もいて、私が膝枕しているかれの髪の毛はとてもきれいで、一本一本が細くてゆるくウェーブしていて、首のところに男っぽい毛が生えていて、それらすべての毛がとてもリアル)のドアから男の人がバタンと入ってきて、ドアの外の誰かと銃撃戦をしていて、私が慌てているとおばさんが部屋の隅にあるらせんの滑り台みたいな、秘密の抜け道から逃げるのが見え、私もそれを追って滑り台を落ちるように降り(る一瞬前に部屋を振り返ると、あの男の人も起き上がってこちらに向かってくるのが見え)、滑り台を降りきるとそこは地上で、裏口の外で、一台のパトカーが私を見ながら徐行して通り過ぎてゆき、私ははっと我に返ってその裏口の近くの鉄骨の外階段の影に隠れて、あの男の人がまだ降りてこないことが気が気でなく、極度に緊張しながらじっとしていると、あのドアの向こうで銃を撃っていたのであろう誰かの黒っぽい大きなふとった足が地面に見える…というところで、目が覚めました。