兎穴

昨日は、京橋のほうに「アンティークモール銀座」というビルがあることを知り、お昼休みにてくてく出かけました。一階と二階と地下一階の3フロアで、こまかく区切られたお店の区画の中に、アンティークのうつわやブローチや人形やはぎれや着物やが、しんと静かに並んでいます。お店のなかにひとりずついる店主も、しんと静かに座っています。地下フロアの一番奥にあるカウンターでは、どうやらコーヒー紅茶が飲めるらしい。でも、尻込みして腰掛けられませんでした。いろんなものものについた値札を見ていると、お金の感覚がさら〜っとなくなっていきます。500円のグラスの隣に、20000円のお皿が…とか、そんな感じ。こういうものにお金を注ぎこみだしたら、後戻りの出来ないような大変なことになりそう。アリスみたいに、兎の穴に落ちて、ビルを出ると、夢から醒めたような気がしたのでした。