嬉しいことを思い出すのは嬉しい

思い出した、何日か前、朝11時頃だったと思う、めがねをかけたひとりの外国人の女の子とすれ違った、新富町で、旅行会社のショーウィンドウにポケモンのお面がたくさん飾られていた、それをみてひとりでに口元がふにゃふにゃとゆるんでにやけているその女の子をみて、私はニューヨークにいる自分をみているようだった、私はニューヨークにいるひとりの外国人の私を思い出していた、そのことをいま、思い出した。