ぐるりのこと。

半休をとって、シネマライズの午前の回で橋口亮輔監督の「ぐるりのこと。」を観ました。とてもすばらしい、優しい、映画でした。一緒に観たMと、「ひとはこの映画を観たほうがいいよね」と言いあって、ひとりずつプログラムを買って、渋谷の駅で別れました。映画を観たあと、街なかですれ違う人の存在が、ひとつひとつごつんごつんと大きくなって、誰もがとても近しい人のような気がし、ここにいるひと全員、これまでのその人の時間を何年、何十年とやり過ごしてきたのだということがなんだか、とてつもないことのような気がしました。