金曜日
昼、築地マクドナルドでS子さんと楽飢。
夜、復活したデイ・トリッパーへ。渋谷の地下から、別のビルの5階へ移転して新しくなったバー・ROOTSで、音に揺すられながら、S子さんよりアイロンと作品を受け取る。最近いろいろな移動があり、いつにもまして肌つやのよいS子さんである。移動はいつも健康へむかう。関係の速度があがるからだ。わたしは半分だけ、羨ましい。
受け取ったのは、燃えて、焼け残った、ゆがんだ、剥がれた、印画紙の、海の、日没。コピーされて砂に溶けた岩。からだの遊びの、紙の束。傷。S子さんの写真は、直接からどうどう遠ざかりながら、まだ直接へ近づいてゆく。
深夜、宇田川町のなか卯でわたしは釜玉うどん、はじーは親子丼をたべ、歩いて帰る。

※楽飢とは、白川静著「詩経」に見つけた言葉で、「密会」という意味です。