土曜
昼、代々木公園に近い「大番」に初めて行く。以前、フードライターの犬養さんが立ち寄るとテレビで紹介していたお店である。はじーワンタンメン、私は五目やきそばを頼む。餃子は今度にする。待っている間、置いてあった文芸春秋をぱらぱら見る。ふだん読まない男性向け漫画雑誌も。あずあずがグラビアに載っている。「ふだんの(テレビの=月光音楽団の)あずあずの方がかわいいと思う」と私、「これがあずあずの本業だよ、グラビアって不思議な職業だよね」とはじー言う。ワンタンメンと五目やきそばは、お腹に重くなくて、もっとたくさん食べられそうな味。おいしい。それから代々木八幡駅の方まで歩いていって、ジョルノカフェでコーヒーした。コーヒーしながら、伊藤比呂美の「とげ抜き」の話をした。はじーは「無宗教と無神論は全く違う」と言った。その話のなかで、無宗教とは、何も信じないでいられると信じている人たちのこと。無神論は、信じることを批判することで、信じることについて考えつづける人たちのこと。とわたしは解釈した。「(「とげ抜き」には、)何も信じないことなんてできない、ってことが書いてあったんだと思う」とわたしは言った。
夜、Mちゃんと朗読稽古。オリンピックセンターで借りた部屋の床がしみやほこりで汚いので、部屋に戻ってストレッチ。はじーが紅生姜入りの焼きうどんを作ってくれて、三人で食べる。

日曜
昼まで眠り、それから一日、Mちゃんと朗読稽古。昨日と同じ部屋は、今日は窓から桜が見え、光が入って気持ちいい。日暮れごろカフェ・フレンズで休憩、打ち合わせ。あおぐらい窓の外で、桜の花びらが通り雨のように降っているのを見ながら、朗読の事を、ぼんやり考えながら過ごした。別の部屋に移動してさらに稽古。言葉と身体の関係がどんどんかわってくる、面白い。夜のごはんはボロネーゼ。