きょうの風景(3/12)

新しい冷蔵庫がきて一日たった。こんどの冷蔵庫は、高さが前の冷蔵庫の1.5倍くらいある。冷蔵が上で、冷凍が下。背が高くなったせいか、どーもくんみたいな誰かが佇んでいるようにみえる。扉の上段はたまごケース置き場の代わりにペットボトル置き場になって…

きょうの風景(3/13)

尻尾がピーンと天に伸びている柴犬をみた。新富町の交差点で。

きょうの風景(3/11)

カニエナハさんの詩のイベントを体験するために吉祥寺のOngoingへ行った。こないだ買った、春用のばら色の靴をおろして。そのイベントの内容を、さいしょから順を追って説明しようとすると、どうも全然、わたしの体験したこととは違ってしまうので、書かない…

きょうの風景(3/10)

朝10時、そぼそぼの雨。はじーとバス停まで歩いていくとき、ちょうど青いゴミ収集車と鉢合わせて、私たちの歩いていく後ろからずっとゴミ収集車がゴミを回収しながらついてきた。「ついてきちゃったね」とはじー言う。「おかげで私たちの歩いた道がきれいに…

きょうの風景(3/8)

吉野せい「梨花」を読んだ。これは、うそ寒くて、湿った土地の、死児写真だ、とわたしは思った。魯迅の「明日」という短い作品も、同じように、貧しい母親がまちがった看病によって乳児を亡くす話だ。でも、「梨花」を読んで「明日」を思いだしたのは、物語…

きょうの風景(3/7)

夕方、モスバーガーで、モスチキンとコーヒーを頼んで席に座った。 先に、注文を取ったおばさんがコーヒーを運んできてくれて、「モスチキン、少々お待ち下さいね、今あげてますので〜」と言った。 私はテーブルの上にひらいたmacbookを少し手前に引き寄せて…

イベント「室内キャンプ」

飯田橋のベーカリーカフェ hive cafe で開催される音楽と詩とダンスのイベント「室内キャンプ」にて朗読します。真夜中、ずっと流れる音楽と、射しこむ詩とダンス、そしてお酒とおつまみを準備して、お待ちしています。お気に入りのブランケットや敷きものを…

舞台『タイム』に出演します

音楽家の蓮沼執太さんと詩人の山田亮太さんのつくる舞台『タイム』に出演することになりました。様々な分野の表現者が集まって、見たことのないものになる予感がします。 [TPAM in 横浜 2012/TPAMディレクション/野村政之ディレクション]蓮沼執太×山田亮…

多摩丘陵のジャスミンティー

去年の秋の終わり、はじーと多摩丘陵を歩く会をやった。わたしは最初、その丘歩きをかなり気楽に考えていて、前日にはじーから送られてきたはずの「かたらいの路」の地図がiPhoneに届いていないことに、高幡不動に着いてから気がついて、はじーに怒られた。…

ロバート・ブライ「豊かさに反する詩」

毎日わたしは生き、毎日光の海は 昇り、わたしは見るらしい 石の内側に涙を まるで私の目が地面の裏を凝視しているように。 豊かな人は彼の赤い帽子の中で ききとることができない 百合の群落の中のすすり泣きを あるいはトウモロコシ小屋の中の暗い涙を。 …

わたしの被災を

一月一日の午後に関東で震度4の地震があって、静岡の友達宅でたこやきを食べていたわたしは、そのとき初めて、自分自身が東日本大震災の被災者だったことに気がついたのだった。思いだした、とか、向き合った、というより、気がついた、発見した、そういう…

12月31日(土)

わたしの乗った長距離路線バスは、ほぼ満席の帰省者専用バスになって、東京駅を出発した。首都高の出口と沼津の手前で少し渋滞。バスの運転手は、遅れを了承するようにとしきりに念を押していたけど、わたしの降りたときの遅れは15分そこそこで、気にするほ…

12月30日(金)

「没後150年 歌川国芳展」をみに六本木へ、はじーと。やはり猫たちが素晴らしかった、それから金魚と雀も。 六本木まで行く地下鉄の道のりで、外国人観光客の姿をやたらとたくさん見た。昼は行こうと思っていた安くておいしいスパゲティの店(TE)がカレー屋…

メニューを考える

こんどの元日の昼間は母とふたりで実家でだらだらするので、いっちょわたしが料理しようと思ってメニューを考えたら、意外ととても愉しかった。母は料理が好きなほうではない。それは最近わかってきたことだ。私が子どもの頃はクリスマスにはブッシュドノエ…

やさしくてかわいい

ルイ・マルの「好奇心」という映画をみた。映画の助監督をしていた友達に薦めてもらってあったのだ。彼女と、何回か一緒に映画館へ映画を観にいった。一緒に観た映画より、映画の前後にした数十倍の数の映画の話のほうがおもしろかったし、薦められて後で観…

捨てたよ

大掃除。買いものするたびにジリスのように台所のテーブル下に溜め込んでいた紙袋をたくさん捨てた。去年や一昨年の忘年会で誰かが持ってきた酒瓶の入っていた縦長の袋をいくつも捨てた。何年も着ていない黒いカーディガンと黒いカットソー(いまより10キロ…

指差すことができない一日

「毎年、冬になるほんの 前に、すなはまと呼んでいる場所に行く。意固地なくらいに、ひらがなで、すなはまと呼んでいる。呼んでいるのは私である。私だけで持っているのなら呼ぶ必要はないので、ひとに向かって呼んでいる。だれに向かってよんでいるかといっ…

エビ(団子)マヨのつくりかた

先週末、トルタラボで、朝の散歩をしたあと、中東の地図をかいた。なぜそんなことになったかはさておき、地図を自分の手でかくというのは、地図を頭にいれるもっともよいやりかただと思った。料理をおぼえるにも、自分の手で料理して、そして自分の文章でレ…

秋の骨組み

10月の終わりに白根山へのぼった。逢ノ峰の頂上から北西に見える飛騨山脈のけしきに脱帽し、色とりどりの観光客のみんなと一緒に湯釜をみて、ウェスタン映画に出てくる荒野のようなあかい誰もいない荒野を歩いて、山小屋へ行った。荒野、白根火山から出るガ…

ハントコカフェ

今日の昼ごはんは、ハントコカフェの「豚しゃぶと彩り野菜のせいろ蒸し」。せいろに入っていたのは、白菜と豚肉のサンドイッチ、しめじ、パプリカ、しゅんぎく、ねぎ。昼ごはんに野菜をいっぱい食べると、いいことをした気分になる。今度は夜、お酒を飲みに…

内緒の相談

コーヒー豆の店で働いている色白のふたりが、こんど朗読とお菓子のイベントをするというので、内緒の相談しに、下北沢へ行ってきた。水曜日。宿場という飲み屋、いいとこだった。ビールをのんで、ごぼうのから揚げや、あじのたたきや、さるかに合戦くらいの…

「トルタのマンガ」

あたらしくてたのしい言葉の企画を繰りだしつづけるトルタの最新作「トルタのマンガ」に、少しだけ参加しました! もっとじゃんじゃん参加して、かっこよく「少しだけ参加しました〜」と言おう(言いたい)と思っていましたが、ほんとに少しだけの参加になっ…

忘れてしまいそう

スワニーの「わたしのエプロン」を観て、とてもよかったと思った、そのことをかきたいと思っている。 記憶のあいまいさや捏造加減、アフリカやアマゾンやの、遠い土地への憧れのこと、ピアノの弦のしみわたる感じ、壁にたてかけられたりカウンターに置かれた…

大島・よあけ・台風(5)

ライブは、吟ちゃんという歌手のライブだった。細い路地の先にある大きな家の広間に、近所のおじさんたちやお姉さんたちがどんどん集まってきた。「駅」で一緒だった赤いTシャツのお兄さんと女の子のカップルは、吟ちゃんの追っかけをして、大島に来たんだ…

大島・よあけ・台風(4)

裏砂漠は黒くて平らだった。誰もいない、誰もいない。曲がり角にロボットが立っていると思ったら、何かの観測の機械だった。ずーっと向こうの黒い大地のへりからせりあがっている山腹に、白い大きな建物が見える。もしかしてあれが大島温泉ホテルなんじゃな…

休憩:(4)をかきながら考えたこと

昨日・土曜日、うちへ、千葉雅也さんが遊びにきてくれた。カヴァをお土産に持って。 千葉さんの話でおもしろかったのは、物理学は「人間にとっての物理」に関する学問なのでヒューマニズムなんだよ、という話(だったかもしれないし、そんな話ではまったくな…

大島・よあけ・台風(3)

お鉢巡りのコースの入り口にあるお土産屋さんには武田百合子さんみたいな雰囲気の売り子のおばさんがいて、椿の実のキーホルダーを売っていた。しきりに「名前を入れられるんですよ」と言う。店の前に大きい溶岩がごろごろ入った箱を置いて「溶岩サービス」…

大島・よあけ・台風(1)

9月18日、日曜日。 二三時、竹芝桟橋から、さるびあ丸出航。グワシャーン、グワシャーン、という録音のドラの音。 竹芝桟橋の乗船所まで、はじー見送りに来てくれる。 デッキから下を覗きこむと、海の表面は、絵の具の筆洗いの水のような、汚いグレーに見え…

大島・よあけ・台風(2)

9月19日、月曜日。 岡田港から出たバスはトンネルをひとつ抜けて元町港へ向かった。トンネルに入る前、岩場で女の子たちが朝日を見ているのが見えた。わたしは夜明けがとてもきれいだったことや、もう猫を見たことを、興奮したままの文体ではじーにメールし…

アメリカの風カフェに吹く

木曜日、アメリカの30代の詩人が来るときいて、わくわくしながら「吹きわたる風、アメリカの風」という朗読イベントへ出かけた。麻布にある、スイッチ・パブリッシングのRainy Dayという本屋カフェ。六本木で地下鉄を出て、Googleマップを頼りに20分くらい迷…

ハクビシン・網戸・秋

昨日さ、昨日さ。 夜八時ごろ、夕飯の買いものに出かけたら、近所のマンションの生垣から、ハクビシンの出てくるのをみた。ハクビシンは道を少し先へいって、それからすぐ右へ折れて、マンションと豪邸のあいだの草の生えた空き地の奥へ消えていった。私には…

「移動する必要」

今日から発売の「現代詩手帖」9月号・伊藤比呂美特集に、「移動する必要」という短いエセーを書きました。谷川俊太郎さんがかいた「比呂美さん」という詩や、先日の「伊藤比呂美を大いに語る」会の様子なども読めます。いつになく、表紙がかっこいい号です。…

出来たて歩道

土曜日、夕暮れ方から、ニューポートとタラモアをはしごした。ニューポートで、ななおさかきの「ココペリの足あと」を最初から少し読んだ。タラモアではフィッシュアンドチップスとサーモンのマリネとソーダブレッドとスモークチーズ、食べた。ビールは、キ…

五反田目黒川

水曜日。五反田で仕事が終わって、少しだけ目黒川沿いを歩いて帰った。明るい夜の水に電車の明かりが落ちて流れていくのを見て、よく似た風景を何年も前に市ヶ谷で見たことを思いだす。 夜、タイ風鶏肉バジル炒め、揚げ目玉焼き、寝る前にパピコ(小)。

パピコはすごい

火曜日。真昼に、用事があってタクシーをつかまえたら、初乗り2キロ660円だった。東京の通常価格より60円も安い。黒塗りのぴかぴかの車で、ドアは重くて手動で開ける。後部座席はひろくて、まんなかに飛行機の座席の脇についているような何かのコントローラ…

ひとりで大島

月曜日の夕飯…豚しょうがの炊き込みご飯、冷やしなすのごまソース、聖子さんにもらった万願寺とうがらしの焼き浸し。ご飯となすは、栗原はるみさんのレシピ。夏らしい夕飯。おいしかった。 暑くて思考が止まっている。遅い夏休みは、ひとりで大島へ何日間か…

どこにもいない人

「イリュージョニスト」という映画を観た。観ているあいだ、ずーっと泣いていたような気がする。なぜだかわからなかった。手品師のおじいさんが羊の群れと一緒に小さい船で、山に囲まれた孤島に向かっていく、そういう、それだけのシーン。列車が湖を渡って…

暗闇をつくるひとたち

七月、しちがつ。レイ・ハラカミさんが、亡くなった。エイミー・ワインハウスさんが、亡くなった。かっこいい音楽をつくる人たち、うたを歌う係の人たちが、どんどんいなくなってしまうような気がする。そのひとの音楽は残るのに、どうしてそのことが寂しい…

ジム・オルーク 「ユリイカ」

ハロー、ハロー、聞こえますか? そちらでは あなたたちの空は 清潔で晴れていますか? こちらでは こんな雨のなかでも そよ風の呼吸がわたしに届いています こちらのこの電話に わたしのために残された一日の四分の一 いろんなことがしんと静かであるように…

一度死んだ、かわいい鏡

土曜日、輸入雑貨の店で、鏡を買った。もう何年も鏡ジプシーだった。最近はかんねんして無印のプラスチックの鏡を使っていた(スタンドにもなるそのプラスチックのふたは買ってすぐ壊れた)。こんどの鏡は、鏡面にすこしゆがみがあって、一か所、白い絵の具…

「伊藤比呂美を大いに語る」に出演します

『現代詩文庫・続伊藤比呂美詩集』刊行記念イベント「伊藤比呂美を大いに語る」シンポジウム+リーディング+トーク に、出演します。 朗読をなまで聞いて、初めて凄いと思った、シビレた、仰天したのが、伊藤比呂美さんの声でした(そのときの興奮をわたし…

梅雨明けだった

土曜日は5人で三頭山へ行った。 山はだらだらしたプンプンした不機嫌な夏の緑だった。どの緑もそうでも、とくに下草、下葉の方々が、少し濡れて濃くて、その植物ごとの大きさの最大値という感じになっていて、恐ろしい。腰から下が緑に埋まった気分のまま、…

だめな日のクレー

日曜日はだめな日だった。 金曜の夜、会社のデスクの上にmacbook airを置いて帰ってきてしまったので、土日にやろうと思っていた仕事がほとんどなんにも手につかなかった。この春に買ったmacbook airはとても薄くてA4用紙より小さいので、キーボードの手前に…

「穴熊森林調査隊」

「ユリイカ」7月号・宮沢賢治特集に、ちいさい絵本を寄稿しました。 宮沢賢治という存在は、きっと多くの人にとってそうであるように、私にとっても特別です。この特集に寄稿させていただけることになったとき、嬉しさのために一瞬ふらふらと酔つたやうにな…

「トルタオーディオブック」に出演します

6月12日(日)、ヴァーバル・アート・ユニットTOLTAの新作「トルタオーディオブック」に出演します。 オーディオブックといえば、小学生の頃に持っていた、カセットつきの、英語学習教材。「ポーンという音がしたら、ページをめくってください。それでは、LE…

めでたいと思える感じ

いとこ姉のかおちゃんのケッコンヒローエンに参加しに、名古屋まで行ってきた。昨日(土曜日)、夜六時東京発の東名バスに乗って静岡のみえこ宅まで三時間、着いて食べてお風呂に入って寝て、今日(日曜日)、朝六時に起きて、親族一同の乗りこんだチャータ…

「うるさい動物」

昨日から発売の「現代詩手帖」6月号に、「うるさい動物」という詩を寄稿しました。4月29日に恵比寿公園でおこなわれた Bottle/Exercise/Cypher vol.7 の第一部で朗読した詩です。 現代詩手帖 2011年 06月号 [雑誌]出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2011/05/2…

事故映像

昨晩、DVDで、相米慎二の「ションベンライダー」を観た。こどもが、走行中の自転車から走行中のトラックの荷台に飛び移ったり、燃えている船から綱を伝って逃げたり、木場に浮いた木のうえを駆け回ったり落ちたりまた這い上がったりしながら銃撃戦に巻き込ま…

ピクルス・ピクルス・ルルルルル

日曜日、サイト制作のお礼にこっぺのなっつから食べものをいただいた。みょうがとごぼうのピクルス、グレープフルーツジャム、さらっとしたミルクジャム、それからいちごチョコののっていたりする、かわいいスコーン。打合せのとき「お金はいらないよー」っ…

「静かに狂う夜」それから「穴熊みたいな顔をした夜明け」

土曜日夕方、電車を乗り継ぎ、国分寺にあるGieeというバーへ出かけた。 地下に続く階段を降りていってバーの入り口をはいると、ママであるミワさんが何かフライパンで炒めていて、ハセベタカシさんがエレキベースのセッティングをしていて、長谷川友紀さんが…